チェチェンの子どもたち日本委員会(JCCC)
(ハッサン・バイエフを呼ぶ会
Japanese Committee for Children of Chechnya
共同代表: 林 克明(フリージャーナリスト)・岡田 一男(映像作家)
連絡先: 112−0001 東京都文京区白山2−31−2−101 岡田一男気付

baiev@zau.att.ne.jp 
http://chechenchildren.jpn.org
 
 2007年11月 南ロシア、タガンログでの手術を済ませた20組の親子とバイエフ医師
最終更新:2008.9.6.
現在、「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、恒常的なチェチェンの子どもたちへの支援を目指す、
「チェチェンの子どもたち日本委員会」に改組されました。将来的には、NPO法人として活動
する申請を行いたいと思っています。

 ザーラ・イマーエワ作品 「子どもの物語にあらず」

ストリーミング配信が始まりました。光回線というインフラ、ウィンドウズ・メディアの
最新版がインストールされていれば、ご覧いただけます。


緊急報告会 終了
「戦乱のコーカサスの平和構築 チェチェン、南オセチア、グルジアで何が起こっているのか?」

モスクワ大学国際政治学科に学び、広いフィールドワークの上でチェチェン難民
問題や、コーカサスの平和構築を専攻された菊池由希子さんが博士課程進学を前に
一時帰国中という機会を活かし、菊池由希子さんを中心に緊急報告会を行いました。

共催のチェチェン連絡会議、後援の日本国際フォーラムに深く感謝します。
詳細と配布資料


チェチェンの子どもたち日本委員会(JCCC)設立と参加・協力のお願い

チェチェンの子どもたち国際委員会(ICCC)は1995年春に、ロシア兵士の母親たちと
チェチェン人の母親たちが手を携え、ジャーナリスト、仏教・クエーカー教徒などの支援者
とともに一台のバスに乗り込んで、モスクワからグローズヌイへ向かった母親行進に始まり
ます。平和を求めて、チェチェンの戦場に向かった「母親行進」の人道主義の行動に感動
したアメリカ東部のロシア通の婦人たちは、戦争の一番の被害者である子どもたちを支援
することで、連帯の気持ちを表現しようとしたのです。その後、第2次チェチェン戦争が勃発
し、敵味方を区別することなく、ヒポクラテスの誓いに忠実な医療活動を展開した末、ロシア
軍からもチェチェン武装勢力の一部からも命を狙われたハッサン・バイエフ医師が米国に
亡命すると、バイエフ医師に会の議長に就くことを依頼して、戦争という忌まわしい行為の
犠牲者であるチェチェンの子どもたちへの医療支援を課題に活動を続けてきました。その
中心メンバーの協力の中から、バイエフ医師の自伝「誓い」(邦訳版はアスペクト刊)の出版も
実現しました。

そして日本のチェチェン支援運動もまた、同じ「母親行進」の中から産まれました。「母親行進」
のバスには3人の日本人が、同乗していました。彼らの見聞を聞き、報告を読む中で、チェ
チェン市民の平和への真摯な願いや、心の底からの叫びに感動した人びとが、創意工夫を
こらして10年以上にわたってチェチェン支援活動を続けてきました。その延長線上で、2006
に有志により結成された「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、全国の多くの方々の協力により、
ほぼ1年がかりでバイエフ医師の日本招聘を実現しました。これまで、幾つものチェチェン関連
の招聘活動が行われていますが、とりわけ充実したものであったと言えるかと思います。2006
年の訪日にあたってバイエフ医師からは、ICCCの活動をサポートする恒常的な組織を日本
でも作って貰えないだろうかという要請がなされました。それに応えるべく、次のような問題提起
をしてきました。

1.       「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、中心メンバーが参加しているチェチェン連絡会議
とは別個のより広い会として構想されました。しかし実質的には、チェチェン連絡会議の
バイエフ医師招聘委員会になってしまいました。ある面で仕方がないという側面もありますが、
そうなってしまうのだったら、非効率でやる意味も薄れてしまうでしょう。そう言う意味で、
東京の人間が中心となっているチェチェン連絡会議と緊密な連携は残るとしても、新しい
組織、「チェチェンの子どもたち日本委員会」に存在意義を持たせるのは、全国的なネット
ワーク、として機能することだと思います。とくにこれまでハッサンの講演会を組織して下さった
地方の皆さんには、ご協力とご参加をお願いしたいと思います。

 2.         次ぎに「チェチェンの子どもたち日本委員会」は、NPO法人を目指します。透明性
が確保され、民主的な運営を徹底し、個人の思いこみで、特定の組織を丸抱えするような
形はとらないこと。国際的に検証された意義のある、十分に自助努力をしている支援対象を
選んでゆくこと。このためには、色々な国々の支援組織と情報交換を活発に行って、軌道
修正を容易に行えるようにするべきと思います。

 3.      様々な分野の専門家の参加、助言を得られるようなネットワークを構築する努力を
続けること。当面 少なくとも2008-2009年に行う活動の中心課題としては、次の幾つかを
提案したいと思います。

a. ハッサン・バイエフ医師の再招聘(20082-3月)の中で、2007年後期以降のチェ
チェン国内情勢の知識は、ある程度深まったかと思います。ロシアの人権状況は、
未だ大きな問題を抱えていますが、チェチェン国内では、かなりの改善が、少なくとも
平原部では見られ、取材を除いた外国人のチェチェン入りも自由化されています。ほぼ
10
年ぶりにチェチェン国内で医療支援や文化支援を進められる可能性がでてきた訳
です。バイエフ医師とICCCの活動に協力し、バイエフ医師が形成外科医として活躍
できる基盤づくりに協力することは、戦争被害を受けたチェチェンの人びとへの大きな
助けになると思います。バイエフ医師は、チェチェンでの医療活動の中で、低出力半導体
レーザー医療機器の導入を強く願っています。この機器は、新品価格では400万円します。
チェチェンでも、あるいはアメリカでも資金を集める努力をしてもらいつつ、また機器製作
メーカーなどにも協力を仰ぎつつ、何とかハッサンの希望を実現させたいものです。日本
の制度上では「疼痛緩解」のための機器とされていますが、血行の改善などでケロイドや
手術跡などを消していくのに非常に効果を発揮することが報告されており、この点の有効
性にハッサンは注目しているのです。

b.          ザーラ・イマーエワさんがバクーで進めているアートセラピーセンターDiDiの活動を
支援しようと考えています。彼女の戦争に起因するPTSDのトラウマ活動のツールとしては、
現在日本語字幕制作中の彼女の最新作、チェチェン語による児童ミュージカル「お隣さん
Lulakhoy)」や、「私たちのDiDi」のビデオ上映会を全国的に働きかけたいと思っています。
DVD頒布に当たっては、英語・ロシア語字幕版も併せて制作し、チェチェン国内外の子ども
たちに「お隣さん」や「DiDi」のビデオを贈れるよう工夫したいと思っています。日本国内で、
1枚DVDが購入されたら、2枚のDVDを無償でチェチェンコミュニティーに贈るといった
仕組みです。また、その普及活動の中で、ザーラさんの招聘が実現できれば素晴らしいとも
思っています。

c.          2008年1月からアムネスティ・インターナショナル日本の手を離れるドキュメンタリー・
ビデオ「踊れ、グローズヌイ!」の上映活動やDVD頒布などを通じて、第3の支援対象として、
ラムザン・アフマードフの青少年舞踊団「ダイモーク」が、会の支援対象として適切かどうかを
検証してゆきたいと思います。ダイモークを日本に招くというのは、およそ50人の人びとを招く
と言うことで容易ではありませんが、息の長い交流は可能でしょう。 

  d.  いろいろなチャンスが生まれていますので、いろいろな機会を捉えてさまざまな報告会・
ビデオ上映会なども企画してゆきたいと思っています。


ハッサン・バイエフ医師の現況
ベトナム・コロンビアでのオペレーション・スマイルによるそれぞれ2週間の口唇口蓋裂児童の無償手術
プログラムを済ませ、目下チェチェン共和国に滞在して、秋の大ミッション迎え入れの準備にあたっています。

秋には一旦、米国に戻ってから、第29回日本レーザー医学会総会(2008年11月15-16日)おける八王子、
東京工学大学でのランチョンセミナーでの講演のため来日します。

日本での2008年春の活動報告 報告書(PDF版)
 ハッサン・バイエフ医師再来日 プレスリリース1 ICCC ニューズレター最新版
ルース・ダニーロフ チェチェン訪問記事 (2007.11.14.)
ハッサン・バイエフ医師2006年の訪日
バイエフ人物紹介
 2006年11月28日 東京青山 東京ウィメンズプラザ講演会


 ザーラ・イマーエワ作品「私たちのDiDi」
ザーラの活動については http://didi.tv で詳しく紹介します。

ザーラ・イマーエワのチェチェン語による児童ミュージカル「お隣さん(Lulakhoy)」とその
メーキング版「私たちのDiDi」の日本語字幕版を準備中です。
Art Therapy Center DiDiは、2004年夏にアゼルバイジャン共和国の首都バクーで
始まったPTSDを患った子どもたちの心を、芸術的な創造活動で癒そうという活動体
です。

創始者のザーラ・イマーエワは、チェチェンのジャーナリストで映像作家です。2003年
秋には、アムネスティ・インターナショナル日本のスピーキング・ツアーに招かれ、全国
17ヶ所で講演と自作ドキュメンタリー「子どもの物語にあらず」を上映しました。

Khan-Ana-Nakhは、チェチェン語で時代-空間-人間を意味し、ザーラ・イマーエワの
個人プロダクションです。

主要作品
「子どもの物語にあらず」
「春になったら」
「お隣さん」 日本語版字幕制作中
「私たちのDiDi」 日本語版字幕完成 「お隣さん」と共に公開されます。

News! 「子どもの物語にあらず」のストリーミング配信が始まりました。
「春になったら」 の配信も近日中に始まります。DVDの頒布は継続しております。